「ルーク・ケイジ」をみた
Marvel ルーク・ケイジ 予告編 - 9月30日よりNetflixで独占配信 [HD]
※この記事はネタバレを含みません。
ネットフリックスとマーベルの合作ドラマ『ルーク・ケイジ』をみた。結論から言うと、悪くない、くらい。シーズン2はみないかも。
ルーク・ケイジの特殊能力は、その鋼鉄の皮膚。ナイフはもちろん、銃の弾も跳ね返す。
内容としては、ルークが麻薬売人とかのせいで腐れきってしまった街を蘇生するために、街のために、自分の能力を活かしていく、というようなもの。どうやって能力を身につけたのか、というくだりもあった。
アイアンマンみたいに空を飛んだり、ソーみたいに武器を持ってたり、ハルクみたいに怪物になるわけでもないから、言ってしまえば、戦闘シーンは地味だ。
どちらかというと、ルークや他の登場人物の内面にフォーカスしてみると楽しめる類のドラマだと思った。
ぼくは、同じくネットフリックスとマーベル合作の『ジェシカ・ジョーンズ』が大好きで、シーズン2が待ち遠しい状態なんだけど、このシリーズでルーク・ケイジが登場してる。そこからスピンオフしたってことだ。
ただ、マフィア?のボス、コーネル役のマハーシャラ・アリの存在感はすごいあった。その目力、豪快な笑いなど、ボスとしての雰囲気があった。
『ハウス・オブ・カード』のレミー役ででてたけど、それとは全く違う、肝がすわった男の演技だった。
『ジェシカ・ジョーンズ』同様、どちらかというと地味なヒーローなんだけど、見た目も体つきもすごく強そうな(実際、強いんだけど)黒人が、あるときは悩みながら、自分の真の役目を見つけていく過程は、よかった。
『ジェシカ・ジョーンズ』との違いを考えてみると、多分、"意外性"に欠けていたのかも。
美人で、ひょろっとしてて、車を持ち上げたり、高くジャンプしたり(そのくせに着地すると足が痛む)、そんな地味すぎる能力の一方で、ものすごく内面の葛藤を描いた『ジェシカ・ジョーンズ』は、ヒーローもので初めて感情移入ができたものだった。
一方で、『ルーク・ケイジ』は、「ヒーローもの」という枠に収まったままで、個人的には「旬なマーベルもの」という印象が強かった。
あと、音楽のセンスも、個人的にはダークな感じが好きなんだけど、ヒップホップ系で合わなかったかも。ただ、ドラマ中で挿入されてたこの曲はよかった。Jidenna(ジデナ)という、ネイジェリア育ちのアメリカ人ラッパーらしい。
ちょっと話がそれるけど、ネットフリックスで『ルーク・ケイジ』が配信されると、「黒人ばかりじゃないか、人種差別ドラマだ」という声(多くは白人だったみたいだけど)が相次いだみたいで、そこに白人が「じゃあ、これは?」と白人ばかりが登場する映画やドラマをピックアップして、ことが収まったそう。
個人的には、そんなこと気にならなかったし、ニュースを知ったときは「どういうことだ」と、深い真相でもあるのかと思った。浅い議論だったみたいで。
ダーク系がすきで、ヒーローものもOKな人は、『ジェシカ・ジョーンズ』おすすめ。『ルーク・ケイジ』の記事の最後にこんな締め方するのもなんだけど、予告編を貼っておきます。